TICコントローラの更新

 MFT2022OMMF2022の展示でいくつかの改良点が抽出できたので、まずは氷の切れ味の鈍りを改善するため新しいTIC(サーマルアイスカービング)コントローラを作製。新しいと言っても先代と外観はほとんど変化していない。切れ味の鈍りは刃先温度の低下なのでヒータのパワーを上げれば解消できる。現行のヒータに供給している5Vを9Vや12Vにすればいい。電源や接続ケーブルの入手のし易さから5Vで進めてきたけど、電圧アップは内蔵しているDC-DCコンバータを無くせるメリットもある。使っているデジタルサーモスタットが12V仕様なのでやむなく5V->12VのDC-DCコンバータを入れていた。デジタルサーモスタットが9Vで動くことは確認済みなので9Vで進める事にした。

新しいコントローラでは電源コネクタをマイクロUSBからピンタイプにして場所を手前から奥側へ、それに伴い彫刻刀用ケーブルの差し込みを右手前に変更。SWも小型化した。

 9V駆動にすることで単純に発熱量は1.8倍になり、切れ味の鈍りはかなり抑制できた感じ。これで力任せの彫刻は無くなることを期待したい。

 良い事ばかりの改良と思ったが、ちょっと課題が発生。サーモスタットの応答性から氷を彫刻していないと刃先温度がオーバーシュートして47℃くらいになってしまう。触るとちょっと熱い。知らないで触ると「熱っ!」と感じるくらいの温度。制御設定温度を現行の40℃から下げればいいけど切れ味の鈍りが出てくる。ON/OFF制御の限界かな。市販化に向けては温度表示は不要なのでこのサーモスタットを止めて応答性の早い簡単な制御回路に変更、彫刻刀に内臓させる事にしよう。また一歩前進だ。

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